今回は、塗装する前に行う、下地処理工程の1つのケレン作業の工法についてご紹介します。
当社では、橋梁メンテナンス等の1種ケレンに、「マルチメディア・ブラスト工法🄬」を採用しています。
研削材を鋼材に衝突させて、旧塗膜やさびを除去するブラスト工法。
通常のブラスト工法では、使用した研削材と粉塵(旧塗膜、サビ)を分離することが難しく、全て産業廃棄物となっていました。
研削材が1回限りの使い捨て状態でした。
マルチメディア・ブラスト工法🄬では、ブラスト作業後(または同時)に、研削材と粉塵を回収します。
回収物は分離・回収タンクに集められ、研削材と粉塵、ゴミを分離します。
この一連の流れがマルチメディア・ブラスト工法の良い点の1つです。
そのため、ケレン作業で排出する廃棄物が、基本的に粉塵と少量のゴミとなり、大幅な産業廃棄物削減につながります。
通常のブラスト施工は2人まで、というのが一般的ですが、マルチメディア・ブラスト工法では、最大4人(4ノズル)での施工が可能です。
しかも、各ノズルが独立制御のため、各作業者の作業ペースを乱しません。
つまり、工期の大幅な短縮が実現でき、結果としてコストダウンにも繋がります。
研削材は、金属系と非金属系という種別があります。
従来、工事現場では非金属系、工場では金属系、と研削材によって施工できる場所が限られていました。
マルチメディア・ブラスト工法は、研削材を選ばないブラストシステムのため、ブラストが必要な場所に、適材適所の研削材の選定が可能です。
マルチメディア・ブラスト工法🄬は「特許」を取得しています。
【特許:2021-172495】
NETIS認定(開発した技術が実用レベルに達している証)も登録しています。
【NETIS:QS-210066-A】
こちらの工法を取り入れることで、SDGsのゴール12「つくる責任、つかう責任」に向け、廃棄物削減を推進します。
パンフレットはこちら↓
スタッフの技術の向上と合わせて、どんどん新しい技術を取り入れていきます。
立ち止まることなく、新しい塗装屋を目指して!